社会人野球について

都市対抗野球とは


都市対抗野球とは、毎年1回7月に東京ドームで開催される、日本アマチュア野球最高峰の大会です。現在は、全国各地の予選を勝ち抜いた32チームが出場し、昨年は豊田市の「トヨタ自動車」が、決勝で日立市「日立製作所」を破って優勝しています。高校野球→甲子園、大学野球→明治神宮、社会人野球→東京ドームで、それぞれの日本一を決めています。

都市対抗野球大会の歴史は古く、昭和2年に第1回が神宮球場で開催されています。当時はまだプロ野球はなく、東京六大学などの学生野球が人気の中心だったそうです。アメリカの地域密着型チームを参考に、地域対抗の野球大会を作ろうというのが始まりでした。因みに第1回大会は、九州からは「九州鉄道」と「門司鉄道局」の2チームが出場し、優勝は、当時占領下だった中国大連市の「満州倶楽部」でした。鹿児島からは、昭和5年の第4回大会に「鹿児島鉄道管理局」が出場したのが初めてとなっています。

「都市対抗」に出る道のりは、大まかには、一次予選 (主に県単位) → 二次予選 (主に地方単位) → 本戦 (東京ドーム)という流れです。二次予選は九州地区予選と呼ばれ、一次予選を勝ち抜いた12チームが出場し、上位3チームが東京ドームでの本戦に出場します。

都市対抗野球には大会独自の補強制度というルールがあります。予選突破チームは地区の代表であるという考え方のもと、同じ地区で予選敗退したチームから3名まで選手補強することが出来るようになっています。

また、応援団による自社の社員への応援や、郷土色溢れる応援などは、社会人野球の名物となっています。また、大会では応援団賞も設けられ、企業同士は応援合戦においても闘っています。